【覆面6】Dブロック感想

ネタバレ至上主義。
読み違え等は笑って許してください。

続きにたたんでおきます。




D01 とある罪人の告白

初っ端からDeathブロックの力を遺憾なく発揮している作品。。。
いやあなたそれ、確証ないよ人違いとかあり得るんじゃ……と思ってたらですよねー! やっぱ思い込みって良くないよねー!!
静かな語り口だけど端々から狂気じみたものを感じて背筋が凍りそうです。最後取り乱した際の「審判の扉を開くことができたのに」という台詞もあるように、善人だからこそ出来た行為なんだろうなぁと思います。
矛先を間違えた「正義」は恐ろしいですね。


D02 顔(※注)

あいつ(お連)は狐の面に宿るものだ、というのはお信の思い込みではなく実際そうなんですよね? で、それが蒸発したお母さんだったっていうこと…?
やってることはどっちもどっち感がありますが、命まで奪おうとした分、お信の方が過激で酷いかも/(^o^)\
いやでも、裏切られた! という嘆きに羞恥心があわさって、年頃の娘さんが衝動的になるのも無理はないと思います。怖いけど。怖いけど!(/_;)
お信になろうとした女狐は、でも結局なれなかったということですよね。又吉がどのような理由でお信を呼んでいるのか分からないのですが、狐がメッタ刺しにされたのは「お前違う(゚Д゚)ゴルァ!!」された結果? 仮にそうだったら、見分けた又吉に愛情(ただし狂気の領域)を、か、感じなくも、ない…?(^_^;)

D03 Gore -青き死神-

襠って意味もあったんですね。スプラッターな方しか知りませんでした。
しかし、いくらウィルスが怖いからと言って、生きたまま燃やすというのは、人間の臆病さを示しているなぁと。(安楽)死後に火葬、じゃダメなのかな? でも、もし海外のキリスト教圏だったら燃やされる事自体、拒否反応が出そうですね。
ってな感じで読んでいたら奥さんまさかのー! 最後に縫っていたあの服は自分の……せつねぇ……。最初の微笑ましい遣り取りがあっただけに、二人の結末が物悲しいです。


D04 アマヤドリズム

はい、Deathブロックのオアシス来ましたー!!
文章全体から溢れ出る音楽……好き!!(私は音痴ですが)文章のひとつひとつが音に溢れていますね。こんな表現してみたい><
高校受験に失敗した主人公への仕打ちが酷いですね。友だちなら少しは慰めてやりなさいよ、とこっちが泣きそうです。
そんな暗い過去から帰ってくれば、三人でのセッションが本当に楽しそうで。ロック少年がいいですね。数年後には黒歴史になってそうなファッションですけどね!笑
沈んみこんでいた主人公が前向きに手を握るラストに安心しました。


D05 記憶

主人公のイラつく気持ちは分かるなぁ~。私も親の実家がこんな感じで(^_^;)
悪夢の描写が恐ろしい。子どもが出てくるホラーはダメダメ怖い!(呪怨がトラウマ)
最後は少年の恨みによって、自分も火の海へ……これを自業自得と責めるのは少し可哀想ですかねー、うーん。
ところで、親戚の一人とはいえ見覚えのない男にじっと見つめられるってめっちゃ怖いですよね……! 特に林でエンカウントしたときは絶対に殺されると思いました。実際、奈美は死んでしまったと思いますが……。


D06 ひだね

おおう、これはまた因果な物語。結局のところ人は争わずにはおれないのか……(´・ω・`)
カタとノノの代(?)は平和だったかもしれません。ですが、今日のパンに困ることのなくなった人間は、また同じことを繰り返していくのですね……。魔女の「人の力だけで、すべてを切り抜けなければならない」という言葉が刺さりますね。
結局、人は自分たちの力だけで切り抜けることができなかったのも、つくづく業の深い生き物だなぁ……。平和だった時代に戻して、という願いを、目覚めた魔女はどのように受け取ったのでしょうか。


D07 Waiting For The Fire Never Come

ファンタジーかと思いましたが、アメリカンな感じですね! 強盗団良いキャラしてるわ。
こういう話だと神様サイドに重点を置きたくなりますが、人間たちの様子を描いていて、それが躍動感・疾走感あって楽しいです。そして魔女にはやっぱり箒と帽子ですよね……! 深刻な事態のはずなのに、「私はいいのよー」って軽く脅すフェリシアが可愛かったですw


D08 火童子

淡々とした文章ながら、火童子が戸惑いつつも森主と交流してる様がなんとも可愛らしかったです。最初の神話、本当にあるって言われても驚かない。
でもラストは切ないなぁ…。代償は命って時点で何となく結末は見えていたのだけど、最後、森主が火童子を探してまわっている姿が物悲しいです。


D09 焦げた着物の少女

読み始めてまずホラーだと思いました。きっと恐ろしい呪いが、(D05的な)因果が……! と警戒していたら、イイハナシダナーで終わって大変ほっとしました!! ほっとして良いんだよね!?
藤一郎と吉信は、ふたりともお紺ちゃんと前世で親子だったのかな~とか考えてました。名前がそれぞれ藤吉から一文字ずつもらってる感じだったので。
ともあれ、お紺ちゃんが無事お父さんと再会&成仏できて良かったです。


D10 灼かれた者(※注)

学校での雰囲気が辛かったです。同性愛者に対する日本人の理解って、所詮その程度なのかと。加賀が本当に嫌なやつで、どうしてこんなのを好きになってしまったんだ大海くん…!(/_;)
どこか淡々とした文章の中に激しい怒りを感じました。
(大袈裟なんかじゃないよね大海。あたし、よく分かる)とあったのに、結局自分もまた弟を理解できていなかったという強烈な皮肉が待っているのが、さすがのDブロックですね。。。


D11 葬送

おばあちゃんの語り口がテンポ良くて、あまり暗くならないのがいいですね。そして圧倒的なリアリティ……実際にあった話ですと言われても全然驚かない自信があります!
ふたりとも忘れられない人がいて、でもお互いを想い合ってないわけじゃない、そんな関係がもどかしい。昼ドラ的展開に発展してもおかしくない人間関係でしたが、爽やか(?)に終われて安心しました。
煙が目に入ったんだ、と言い訳しながら泣いてたりして。してないか。


D12 業火

飄々とした語り口に惹きこまれます! ものすごい人生を歩んできているのに、あっけらかんとした口調がその重さを感じさせませんね。常識もなく感謝も知らず、狭い世界で生きてきた主人公がこうも巧みに半生を振り返ることが出来るようになるまで、どれほどの荒波にもまれてきたのか…。
どこか明るい口調も、それが当時の無知さからくるものだとしたら悲しいですね。
男性=旦那様だったりするのでしょうか。

コメントを投稿する

メールアドレスが公開されることはありません。